「ラ・フランス」は、元々加工用の西洋なし「バートレット」の受粉樹としてごくわ ずかに栽植されていましたが、その食味の良さから注目を浴びるようになり、生産量が 増えるようになりました。
昭和60年代〜平成の始め頃、「ラ・フランス」の認知度が向上し、高価格で取 引されるようになると、その栽培面積が一気に増加することとなりました。
ところが、生産量の増加に伴い、収穫量の確保にこだわるあまり、枝が重なり合い、 樹冠内部まで光が届かない園地が多くなり、「ラ・フランス」本来の味を失った果実が 出回るようになりました。
JAてんどうでは、より美味しい果実生産のため、平成13、14、15年の3カ年 間出荷登録者全員より果実サンプルを収集し、同条件で予冷・追熟を行い、食味や病害 の発生状況等を調査し、優良な生産者の栽培方法を参考に、栽培マニュアルを作成、指 導を行いました。
同時期に、平成16年には登録者全員の果実を均一な予冷貯蔵・選果・追熟を行うた めの施設「ラ・フランスセンター」を建設し、果実の糖度・硬度などを光センサーで判断し、良食味で均一の果実供給を行っています。
光センサーにより選別された大玉で高糖度の果実を「スーパーラフ」と名付け、消費 者ニーズに合わせ、食味優先の出荷を行っています。
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